日帰りOKな秋田の秘湯「乳頭温泉」全7軒の基本情報から行程まで徹底ガイド。

今回は日本屈指の秘湯、秋田県の乳頭温泉全7軒の湯めぐり旅に出かけてきました。 この記事では乳頭温泉全7軒の混浴情報・泉質・アクセス方法など、初めて訪れる方へもわかりやすくまとめましたので参考にしてください。

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色も泉質も異なる乳頭温泉を巡る

乳頭温泉は鶴の湯・蟹場温泉・大釜温泉・妙乃湯・休暇村・黒湯温泉・孫六温泉の7軒の小さな温泉宿が集まった温泉郷です。

乳頭温泉といえば、真っ白なお湯・・・というイメージがありますが、7軒それぞれ色も泉質も異なります。透明なお湯や少し茶色っぽいお湯もあるので、温泉好きなら是非とも7軒すべて制覇したいところです。

7軒の位置関係はこんな感じ。

だいたい3つのエリアに分かれているイメージで、エリア1の鶴の湯以外は、直径1km程度に密集しているので、歩いて巡ることも可能です。効率よく巡るならこのエリアごとに周るといいと思います。

1日ですべて周りたい人向け行程はこれだ!!

基本的にはエリアごとに巡ればいいのですが、「日帰りですべて制覇する!」という方は、営業時間を考慮して行程を組み直す必要があります。時間は車で移動した場合ですのでご注意を。

>>移動にはレンタカーが便利!!

7軒の営業時間

  • 鶴の湯:10:00~15:00
  • 蟹場温泉:9:00~16:30
  • 大釜温泉:9:00~16:30
  • 妙の湯:10:00~15:00
  • 休暇村:11:00~17:00
  • 黒湯温泉:9:00~16:00
  • 孫六温泉:9:00~16:00

以上を考慮して、行程を組み直してみます。

  1. 黒湯温泉(9:00~9:30)
  2. 孫六温泉(9:40~10:10)
    *黒湯温泉からは徒歩で行く
  3. 蟹場温泉(10:30~11:20)
    *内湯と露天風呂の距離が遠いため時間は余裕を見ること
  4. 大釜温泉(11:10~11:40)
  5. 妙の湯(11:50~13:20)
    *ここで昼食をとる。湯船も多いので時間を多めにとる
  6. 鶴の湯(13:50~14:50)
  7. 休暇村(15:20~16:00)

かなり無理矢理ですが、この行程なら1日で周りきることができます。どの温泉も素晴らしいのでゆっくり入ることをオススメしますが、日程的に余裕のない場合はご参考に。

乳頭温泉全7軒の泉質・混浴情報

僕は1泊2日で乳頭温泉全7軒を制覇してきました(お金がなかったので車中泊ですが・・・)。入ってみてわかったそれぞれの感想と基本的な情報をまとめておきますね。

黒湯温泉

乳頭温泉の一番奥にある黒湯温泉。古くからの湯治場の雰囲気が漂う素敵な温泉でした。

黒湯温泉は混浴の露天風呂・内風呂と男女別の露天風呂・内風呂、それからうたせ湯があります。どれも木造の建物がいい雰囲気なんです。しかも混浴と男女別のお風呂で源泉が違うとのことで、黒湯温泉だけで2ヶ所分の温泉が楽しめます。

混浴は露天と内風呂の2つも湯船があります。だいたい混浴というと大きな露天風呂1ヶ所というのが多いので、2つも楽しめるのは嬉しいですね。

ただ黒湯温泉の混浴は女性には難易度高いかな・・・という印象を受けました。更衣室こそ別になっていますが、露天風呂に行くのには共用の廊下を歩いていかなければなりません。

お湯は乳白濁としているので入ってしまえば恥ずかしさも半減・・・かな。

混浴の図

住所 秋田県仙北市田沢湖生保内黒湯沢2-1
日帰り入浴時間 9:00~16:00
日帰り入浴料金 600円
食事処開店時間 11:30~13:30(ラストオーダー)
アクセス 路線バス『乳頭温泉』停留所から徒歩20分。もしくは湯巡りバスで『黒湯温泉』まで。

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孫六温泉

乳頭温泉の中では一番ローカルなひなびた感のある孫六温泉。黒湯温泉からは徒歩で3分程度の場所にあります。

孫六温泉はラジウム鉱泉で乳頭温泉の中では一番透明なお湯でした。

孫六温泉の混浴も男女別の脱衣所で裸になってから共用に混浴に入る仕組みです。露天風呂の奥まで行くにはそれなりに歩かなくてはいけないので、結構恥ずかしいですね。ただ人は少なめなので、あまり気にしなくてもいいかも。僕が入った時は他に1人しかいませんでした。

混浴の図

ちなみに男女別の内風呂や女性専用の大きな露天風呂もありますので、混浴が難しい方もご安心ください。

僕が行った時は、まだ男女別の内風呂のお湯が溜まっていませんでした。受付のおじいちゃんも「混浴に入っている間に溜まったら入っていいよ」という感じで、結構ゆるい雰囲気。

そんなゆるさが好きな人はオススメです。

 住所  秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林
 日帰り入浴時間  9:00~16:00
 日帰り入浴料金  520円(乳頭温泉郷の中で最安)
 アクセス 湯巡りバスで大釜温泉から徒歩5分
車の場合は黒湯温泉駐車場から徒歩3分

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蟹場温泉

田舎の民宿みたいな外観の蟹場温泉。

「蟹場」とはなんとも不思議な名前ですよね。なんと近くの沢に蟹がたくさんいることから蟹場温泉と名付けられたそう。おもしろい。

蟹場温泉には、

  • 混浴露天風呂
  • 男性専用内湯×2
  • 女性専用内湯×2

の5つの湯船があります。

中でも混浴露天風呂は、他ではなかなかないほど「広い」のが特徴。

構造はとてもシンプルで、男女別の更衣室の目の前がすぐ露天風呂になっています。

女性でも歩く距離が短いので入りやすいかも。ただしお湯は透明です。

混浴の図

この図で見ると下の方が若干熱く、上の方がぬるくなっています。長湯できるちょうどいい温度だと思いました。木に囲まれた、まさに森の中の温泉。落ち着いた雰囲気でゆっくりと過ごせます。

 住所  秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林
 日帰り入浴時間  9:00~16:30
 日帰り入浴料金  600円
 アクセス  路線バス『乳頭蟹場温泉』停留所横。もしくは湯巡りバスで『蟹場温泉』まで。

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大釜温泉

小学校の校舎を改装して造られた建物がノスタルジックな雰囲気が特徴的な大釜温泉。

大釜温泉は、乳頭温泉には珍しく混浴がありません(他に休暇村も混浴なし)。

大釜温泉で印象に残ったのは、内風呂の熱さですね。最初足をつけた時は、「あ、これは絶対入れない」と思い、内風呂を飛ばして露天風呂に入りました。露天風呂は対照的にぬるくて入りやすいので、ほとんどの人が露天風呂に入る状態に。

結局、最後に内風呂に入ったのですが、お湯に浸かった部分が真っ赤になりました。偶然居合わせた外国人の方に、「レッド!レッド!」と笑われましたww

でも一番体がポカポカになったかな。

住所 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達国有林
日帰り入浴時間 9:00~16:30
日帰り入浴料金 600円
アクセス 湯巡りバスで『大釜温泉』まで

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木造校舎を移築したノスタルジックな「乳頭温泉郷 大釜温泉」で日帰り入浴を堪能。

妙の湯

乳頭温泉の中では一番高級感があり近代的な感じの妙の湯。

妙の湯は建物の内装が新しくて綺麗ですね。新しいと言っても乳頭温泉の雰囲気を壊すようなものではなく、モダンな印象をうまく表現していると思います。

妙の湯は男女別の更衣室から裸のまま全ての湯船に歩いていけるのが印象的でした。なんか普通の廊下を裸で歩いているような感じなので妙に恥ずかしい感じがします。実際には裸の人しかいない空間なので普通の温泉と変わらないのですが・・・モダンな雰囲気がそう感じさせるのでしょうか。

混浴は、それぞれ男女別の浴室から合流するスタイルで、混浴の前には簡易的な扉が付いています。みなさん滝の方を見ているので、女性も比較的入りやすいのではないかと思います。

混浴の図

目の前には滝を眺めながら入る露天風呂は最高です。さらには2Fにも内風呂、露天風呂があり、かなりの種類の湯船を楽しめます。金湯といわれる茶色っぽいお湯と銀湯と言われる透明なお湯の2種類楽しめるのも嬉しいですね。

住所 秋田県仙北市田沢湖生保内字駒ヶ岳2-1
日帰り入浴時間 10:00~15:00
日帰り入浴料金 800円(乳頭温泉郷の中で一番高い)
アクセス 湯巡りバスで『妙乃湯』まで。

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鶴の湯

これぞ乳頭温泉!というイメージなのが鶴の湯。僕が最初に抱いていた乳頭温泉のイメージは鶴の湯のものでした。テレビなどでよく放送されるので、一番有名な温泉といっても過言ではありません。

歴史を感させる茅葺き屋根の宿泊棟がかっこいいですね!

やはり一番有名どころだけあって、外国人観光客も含めお客さんの人数は相当なものでした。

鶴の湯といえば、やはり乳白濁の混浴露天風呂でしょう。歴史ある建物に囲まれた真っ白な露天風呂。なんとも風情があっていいものです。温度もちょうどいいので、長いこと入っていられます。

他の混浴では女性はいませんでしたが、鶴の湯は若いカップルなども多く、女性率は高めな印象です。

混浴の図

混浴露天風呂は通路に面しているので丸見えです。お湯は真っ白なので入ってしまえば問題ないのですが、湯船から出る時は結構恥ずかしいかも。男の人はほぼ素っ裸ですが、普通に通路を通るお姉さんたちにお尻を見られてしまいます。

住所 秋田県仙北市田沢湖先達沢国有林50
日帰り入浴時間 10:00~15:00
日帰り入浴料金 600円
アクセス 路線バス『アルパこまくさ』停留所から送迎バスに乗り換え。もしくは湯巡りバスで『鶴の湯前』まで。

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江戸時代から続く秋田の秘湯「乳頭温泉郷 鶴の湯」で日帰り混浴を堪能。

休暇村乳頭温泉郷

今どきの温泉施設というイメージの休暇村。混浴もないですし、秘湯感はあまりないですが田沢湖高原の湯との比べ湯ができるのはポイントです。

乳頭温泉といえば真っ白なお湯というのが完全にイメージになっているのですが、休暇村で入れる「乳頭温泉」は妙の湯の金湯のように茶色っぽい感じです。もう一つ乳頭温泉の湯船の横に田沢湖高原の湯の湯船があるのですが、そちらは真っ白なお湯でした。この乳頭温泉一帯はいくつもの源泉があり、それぞれに泉質が違うんですね。

レストランがあるのでお昼どきに立ち寄ればいいかなと思います。

住所 秋田県仙北市田沢湖駒ケ岳2-1
日帰り入浴時間 11:00~17:00
日帰り入浴料金 600円
アクセス 湯巡りバスで『休暇村』まで。

乳頭温泉の混浴入りやすさランキング

僕は男なのであくまで男目線で混浴の入りやすさを考えてみました。

  1. 妙の湯(人が多くて、お湯も色があり入りやすい)
  2. 蟹場の湯(更衣室の目の前が湯船なので)
  3. 鶴の湯(通路から丸見えだが、人が多いのであまり気にならない)
  4. 黒湯温泉(混浴の玄関入り口から丸見え。お湯は色がついている)
  5. 孫六温泉(更衣室から湯船まで若干歩く。お湯が透明)

女性も似たような順位になると思うのでご参考に。

1ヶ所しか行けない場合の選び方

今回は全7ヶ所全てご紹介しましたが、時間がなくて一ヶ所しか行けない!という人のために、どこに行くのが一番いいのか、選び方を考えてみました。どうしても時間がない方はご参考に。

とにかく有名なところ
→鶴の湯

一番綺麗なところ
→妙の湯

大きな混浴風呂を楽しみたい
→蟹場温泉

混浴は恥ずかしいので男女別の温泉に
→大釜温泉

あまり人が多くない方がいい
→孫六温泉

秘湯感のある温泉に
→黒湯温泉

こんな感じですかね。休暇村は個人的に近代的な感じでわざわざ乳頭温泉に行ってまで、しかも他を差し置いて一番に入りたいという理由が思いつきませんでした。ゴメンナサイ。

まとめ

今回は乳頭温泉郷全7軒の基本的な情報から、1日で全て周りたい人向けの情報、混浴の入りやすさ、一ヶ所だけ行くならどこがいいかなど様々な角度から乳頭温泉をご紹介しました。ぜひお気に入りの温泉を見つけてくださいね。

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