蝉が鳴き始め夏本番の東北地方。連休に青森県の八甲田周辺で日帰り温泉巡りしてきました。いつものように旅館に宿泊する余裕がないので、車中泊での弾丸ツアーです。 まずは、千年の歴史があると言われる蔦温泉に行ってきました。周辺には十和田湖や八甲田山がある日本屈指の大自然に囲まれた秘湯に心癒されました。
蔦温泉について
青森県十和田市に位置する蔦温泉野井歴史は古く、確かな設立時期はわかりませんが、平安時代の文献にはすでに湯治小屋があったことが記されています。 その後、明治期に旅館として経営をスタートし、文豪の大町桂月(おおまちけいげつ)が雑誌『太陽」』で「奥羽一周記」と題する紀行文を発表したことにより、十和田や蔦温泉が注目を集めるようになったと言われています。 蔦温泉は日本にも30ヶ所しかない非常に希少な「源泉湧き流し」の温泉で、足元から自噴している温泉は清潔感があり、とても心地いい雰囲気です。
蔦温泉体験記
八戸方面から十和田湖や奥入瀬方面へ向かう街道の途中にある小道を左折すると趣のある建物が見えてきます。この建物が蔦温泉の本館で、大正7年に建築されたもの。 日帰り温泉はこの本館の入り口にある受付に「日帰り温泉です。」と伝えて日帰り入浴料を支払うと入場できるシステムとなっています。 建物内部は大正時代の面影が残るレトロな雰囲気。 何十年も使い古されたきた木材の日焼けた色合いが素晴らしいです。歴史ある温泉宿の趣を感じる建物っていいですよね。 客室のある二階へと上がる階段。思わず登ってみたくなります。 蔦温泉は二つの温泉を楽しめるのですが、受付に近い位置にある温泉が「久安の湯」。 久安の湯は千年の歴史があると言われている「源泉湧き流し」の温泉で、以前は宿泊者にのみ解放された混浴温泉であったため、日帰り入浴客に解放された現在も浴室はひとつしかなく、時間入れ替え制にて男女それぞれに対応しています。
久安の湯内部
青森の代表的な木であるブナを使った湯船の底板から湧き出すお湯は無色透明。近くにある谷地温泉や酸ヶ湯温泉が白っぽい硫黄泉だったのと比べると、臭いもほとんどせず、どなたでも入りやすい温泉だと思います。また、浴室内部にふんだんに使われた青森ヒバの香りが心地よく、思わず深呼吸しながら入浴しました。
ご利用時間 | 【男女別時間帯利用】 女性:10時~12時・21時30分~翌朝8時 男性:13時~21時 *日帰り入浴は16時まで |
アメニティ | ボディーソープ、シャンプー、コンディショナー、化粧水、乳液、綿棒、へアブラシ、カミソリ、ドライヤー |
泉響の湯
天井までの高さが12mと非常に開放感のある「泉響の湯」。名前の通りブナの底板からお湯が泉のせせらぎのような響を奏でながら湧き出し、こちらも無色透明なお湯で、臭いもあまりありません。見事な梁を組み合わせた天井を見上げながらお湯に使っていると、おもわず時間を忘れてしまいます。 湯船の脇には仕切りで区切られたシャワー室もあるので、汗をしっかり流してから気持ちよく温泉に入ることができるのも嬉しいですね。
ご利用時間 | 【男湯/ 女湯】 10時~翌日9時 *日帰り入浴は16時まで |
アメニティ | 【男性】 ボディーソープ、シャンプー、コンディショナー、化粧水、乳液、綿棒、へアブラシ、カミソリ、ドライヤー 【女性】 ボディーソープ、シャンプー、コンディショナー、メイク落とし、化粧水、乳液、綿棒、ヘアブラシ、シャワーキャップ、コットン、ドライヤー |
温泉上がりに飲むヨーグルト
湯上りは、西館隣にあるお土産屋さんで販売されている奥入瀬飲むヨーグルトがオススメです。温泉上がりの飲むヨーグルトのうまさは特別ですね。目の前には噴水のある池があるので、ぼんやりと眺めながら、しばしの休憩。次なる目的地である「谷地温泉」に向かいます。 ▼次の温泉地は「谷地温泉」 IMG_9147
蔦温泉まとめ
住所 | 〒034-0301 青森県十和田市奥瀬蔦野湯1 |
日帰り入浴時間 | 10時〜16時(15時半受付終了) |
日帰り入浴料金 | 大人800円/小人500円(小学生) |
泉質 | ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性高温泉) |
効能 | 神経痛、リューマチ、機能障害 |
▼蔦温泉は宿泊もできます。