光原社は現在では手仕事の一品を集めた工芸品店となっていますが、かつては児童文学の金字塔として今も読み継がれる宮沢賢治の『注文の多い料理店』を出版したことで知られる出版社でした。光原社の創業者・及川四郎が宮沢賢治と同じ盛岡高等農林学校の1年後輩という間柄であり、光原社という社名も賢治が名付けたという、宮沢賢治ゆかりの老舗です。
『注文の多い料理店』は、今ではとても有名な宮沢賢治の作品ですが当時はあまり注目を集めることはなく出版業は失敗に終わったそうです。
その後、岩手を代表する工芸品となっていた南部鉄器の製造販売をはじめ、藝運動の提唱者、柳宗悦との交流を深める中で、現在のような形態になっていきました。
陶器や漆器、南部鉄器など岩手を中心に全国から集めた暮らしの逸品は必見です。また中庭には、光原社可否館というレトロな喫茶店もあり、ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に入れられたコーヒーや、人気のくるみクッキーを堪能することができます。
光原社の基本情報
住所 | 〒020-0063 岩手県盛岡市材木町2−18 |
定休日 | 毎月15日(15日が土日祝日の場合は翌日) |
営業時間 | 10:00~18:00(1/5~3/14は~17:30) |
光原社の見どころ
盛岡駅から徒歩10分程度でいーはとーぶアベニュー材木町に到着します。材木町は元々は材木問屋の町として始まり、約400年近くの歴史をもつ商店街。光原社はそんな歴史ある材木町の一角にあります。
▲陶芸品をはじめ、漆器やガラス製のグラスなど、全国から集めた逸品が並びます。
▲僕はこちらのシンプルな白皿を購入しました。
▲お店の奥に続く中庭には異国情緒漂うレトロな建物や装飾が施されています。
▲こちらは中庭にある可否館。クラシカルな雰囲気の喫茶店でハンドドリップで一杯ずつ丁寧に入れられたコーヒーや、人気のくるみクッキーを堪能することができます。
▲世界の民芸品やアクセサリー、衣料品などを取り扱っている「カムパネラ」という民芸品店も。
▲緑が美しい中庭。季節によって異なる雰囲気が楽しめそうです。
▲本館の向かい側にもくるみクッキー、お蕎麦、かりんとうなど岩手県の食品や南部鉄器などを取り扱っている「モーリオ」も忘れずに立ち寄りましょう。
▲南部鉄器のキーホルダー。岩手らしいお土産になりそうです。
▲宮沢賢治遺作のメモとして知られる「雨ニモマケズ風ニモマケズ」の暖簾。なんだかとってもオシャレですね。
- 全国から集めた陶芸や漆器など逸品の数々
- 異国情緒溢漂う中庭の雰囲気
- ハンドドリップコーヒーとくるみクッキーが美味しい可否館
▼くるみクッキーは通販でも購入できます。(箱は光原社ではなく、製造元の横澤パンですが、中身は一緒です。)
なんぶてつぞう君
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