2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」のひとつとして世界遺産に登録された橋野鉄鉱山。
盛岡藩士・大島高任の指導により建設された日本最古の洋式高炉跡で、現在は全く稼働していなく、その一部を残すのみとなっています。
安政5年(1858年)から万延元年(1860年)までに建設された3基の洋式高炉場跡などを見学することができます。
橋野鉄鉱山の基本情報
住所 | 〒026-0411 岩手県釜石市 橋野町2-6 |
料金 | 無料 |
営業時間 | 見学自由 インフォメーションセンターは、 毎年4月1日から12月8日まで(冬期間休館) 9:30〜16:30 |
ホームページ | 岩手観光協会 |
橋野鉄鉱山の見どころ
釜石というと海のイメージがありますが、橋野鉄鉱山のある場所は釜石港から50分ほど遠く離れた山の中。それはこの場所に原料となる鉄鉱石があったことに加え、炭となる木々が豊富にあったこともこの場所に高炉が建設された理由と言われています。
▲インフォメーションセンター。
まずは映像や資料パネルで橋に鉄鉱山について勉強してから高炉後へ向かいましょう!
▲映像で橋野鉄鉱山の概要が説明されます。
▲資料パネルに当時の製鉄方法など詳しく説明されています。
▲種砕水車場。
「種」とは鉄の原料である鉄鉱のことで、採掘場から運ばれた大きな鉄鉱石を水車の力を使い砕いていました。現在はこのようにほとんどその姿を残していません。
▲かつて総合事務所があった御日払所。
▲一番高炉。
1860年に完成したと言われている一番高炉は、石組みの上に甘石を積み、漆喰が塗られていた壁があったのだそう。近くでよく見ると大きな石が積んであるだけでなく、大きな石の間に小さな石を積み、地震でも崩れにくい構造になっていることがわかります。
▲二番高炉。
江戸時代までも製鉄の技術はありましたが、それは砂鉄原料を用いた、いわゆる「たたら鉄」で、大量生産ができないという問題がありました。
急速な近代化に対応するため鉄が不可欠で、鉄鉱石から大量の鉄を作り出すためにこの高炉が必要なのでした。
▲三番高炉。
橋野鉄鉱山で一番長く稼働していた高炉で、今でも高炉のそこにあたる場所に、製鉄途中の鉄が残っています。
見た目ではわかりにくいですが、磁石を持っていくと、どこに鉄が残っているかわかりやすくなりますよ!
▲このように製鉄についての解説が書かれた看板がいくつか設置されています。
▲敷地内には神社も。
▲山に囲まれた場所にあるので、近くまでクマが降りてくることがあります。私が訪れた時にも実際に見えるところにクマがいました。特に朝早い時間の見学の際は気をつけてください。
▲日本三大桜の一つ、福島県三春町の「三春滝桜」の子孫木が植えられていました。なんでも宇宙を旅してきた種を三春町の子供達が蒔いて、順調に育った10本のうち1本が贈られてきたのだそう。
- 製鉄の歴史や大島高任について学ぶことができる
- 高炉跡に残る鉄や石積みの技術などに目を向けよう!
- 高炉の外壁に使われた花崗岩を切り出した石切場も!
鉄の博物館も
原寸大の三番高炉のレプリカや、子供でもわかりやすくキャラクターを使いながら釜石の鉄づくりの歴史について説明してくれるビデオの上映もあります。
橋野鉄鉱山に訪れる前に鉄の博物館で学習しておくと、高炉跡がどのような場所だったのかよくわかると思います。
住所 | |
営業時間 | 9:00〜17:00(入館は16:00まで) |
料金 | 一般500円、高校生300円、小・中学生150円 |
ホームページ | 釜石市鉄の歴史館 |
橋野鉄鉱山周辺のスポット
仙人峠近くの旧釜石鉱山事務所は、鉱山の歴史や採掘道具、採掘した鉱石などを展示する資料館となっています。鉱山を覆う紅葉も素晴らしいのでぜひ訪れてみてほしいスポットです。
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