この記事では一関市にある猊鼻渓の紅葉の見頃時期などの基本情報と、実際に訪れた際に感じたおすすめスポットを写真とともにご紹介します。
目次
舟下りをしながら紅葉を楽しむ
猊鼻渓は日本百景の一つに数えられる砂鉄川が石灰岩を侵食してできた渓谷で、川岸には高さ100メートルを超す断崖絶壁がそびえます。断崖絶壁の合間2kmを舟下りを体験することができるのですが、エンジンの動力を使わないで船頭さんが棹一本で操る舟下りは日本で猊鼻渓が唯一です。
冬の時期も運行しており、特に12月から運航の「こたつ舟」は、名物の鍋や釜飯を食べながらの舟下りを体験することができるので、県外からも多くの観光客が訪れるほど人気があります。
紅葉の楽しみ方
猊鼻渓は例年10月下旬ごろから紅葉が見頃を迎えます。断崖絶壁が続く渓谷の周囲には道路も遊歩道もないので、近くまで車で行っただけではあまり紅葉は楽しめません。
そのため猊鼻渓での紅葉狩りは90分で往復できる舟下りに乗船する必要があります。運行料金は大人1600円と少し高めですが、舟下りでしか見ることができない景色は一見の価値があります。特に猊鼻渓一番の絶景と言われる壮夫岩の水墨画を思わせるような断崖絶壁と紅く染まるモミジのコントラストは格別ですよ!
猊鼻渓の紅葉情報
例年の見頃 | 10月下旬〜11月上旬 |
紅葉する木の種類 | モミジ、カエデ |
おすすめスポット | 船下り約2kmにわたり |
猊鼻渓へのアクセス
住所 | 〒029-0302 岩手県一関市東山町長坂字町467番地 |
料金 | 舟下り:大人1600円、小学生860円、幼児200円。 |
運行時間 | 紅葉最盛期:8:30~16:00(9月1日~11月10日) |
アクセス | 電車:JR猊鼻渓駅から徒歩5分 車:東北自動車道一関ICから約30分 |
駐車場 | 有料駐車場あり |
見ごろ時期について
猊鼻渓の紅葉のピークは11月上旬ごろです。同じく一関市の名勝「厳美渓」よりも若干見ごろ時期が早い印象があります。船頭さんの解説によると、周囲の背の高い木が先に紅葉し、後から断崖に生える低木が紅葉するので、猊鼻渓は2度紅葉が楽しめるのだとか。
混雑状況
八幡平アスピーテラインと並び、岩手県の中ではかなり混雑する紅葉スポットです。舟下りの発券のために並び、券を購入した後もう一度舟下りの順番待ちをします。休日なら30分程度の待ち時間はみておいた方がいいと思います。
猊鼻渓の紅葉見どころ
猊鼻渓では約90分間の舟下りと散策をしながらの紅葉狩りを楽しむことができます。
舟下りは通常の時期だと一日10便程度ですが、紅葉の時期は増便になっていて、ほぼ途切れることなく運行していました。それでも発券待ち、乗船待ちで30分程度は待ち時間があると思っておいた方がいいです。
▲発券・乗船待ちの行列。
往復90分の舟下りなので、事前にトイレに行っておくべきか迷いましたが、途中で行列を抜けるのも悔しいので、そのまま乗船することに。心配な方は行列に並ぶ前にお手洗いを済ませておいた方が良いと思います。
*一応、舟下りの終着地点(出発から約35分)にはお手洗いがあるので、ご安心を。
▲エンジン動力を使わない木造の舟。
定員は60名。思っていたよりも大きな木造舟でした。この大きな舟を動力を使わないで、船頭さんが棹一本で巧みに操りながら、往復約4kmも漕いでいくとは驚きです。
▲スタート地点から絶景!
エンジン音のない舟下りは山の上のように静寂に包まれ、黄金に照らされる紅葉とのコラボレーションは、この世のものとは思えない幻想的な世界への入り口のようでした。
▲記念撮影ポイント。
スタートして程なく記念撮影ポイントがあります。こちらで撮影した写真は帰って来るまでには現像され、購入できるようになっていますので、想い思いにポーズを決めて思い出を残しましょう!
▲水面に反射する紅葉も美しい。
▲美しい水面を泳ぐカモたち。
船頭さんによると、この辺りは猟銃が禁止されているので、カモたちも安心して住めることがわかっているということで、たくさん集まって来るそうです。
ちなみに、スタート地点の売店にはカモのエサも販売されています。乗船中は自由にエサを撒くことができるので、カモが近づいたタイミングでエサを撒いてみましょう!
▲舟下り往復の間に16ヶ所もの奇岩・見どころがあります。
上の写真の毘沙門窟では、賽銭箱に小銭を投げ入れて、見事入れることができれば、幸福が訪れると言われています。結構賽銭箱の近くまで行くのですが、普段投げない小銭なのでコントロールが難しく、外してしまう人が何人もいました。
▲ 女の人の横顔に見えるという少婦岩。
この写真だとわかりにくいですが、手前にある岩をよく見ると人の横顔のような形をしています。船頭さん曰く、昔はもう少し鼻が高くて綺麗な横顔だったのだとか。
▲終点間近にある錦壁岩。
舟が進み、終点の三好ヶ丘付近まで来ると、目の前に錦壁岩と言われるひときわ大きな断崖が見えてきます。高さ80m近くの断崖が300mも続く圧倒的なスケール感!紅葉とのコラボレーショーンはまさに絶景と呼ぶにふさわしい光景です。
▲終点の三好ヶ丘。
終点の三好ヶ丘に到着すると、一旦舟から降りて、20分間自由に散策することができます。
*20分以上散策もできますが、その場合は乗ってきた舟と違う舟で帰ることになります。
▲一番奥にある大猊鼻岩までの散策路。
▲散策路周辺の美しい紅葉と断崖絶壁の絶景の数々。
▲大猊鼻岩周辺。
▲見上げると高さ100mにもなる岩壁が迫って来るよう。
▲5個で100円の運玉。
大猊鼻岩の真下にある広場には、運玉の販売所があります。運玉は岩壁にある穴の中に素焼きした土粘土でできたもので、運玉を投げ入れ穴に入れることができると、願いが叶うという運試しのような遊びです。
▲運玉にはそれぞれ1つ、計10種類の文字が書いてあります。
▲運玉を投げ入れる穴。
写真中央にある穴めがけて運玉を投げ入れます。これがなかなかはいりません。全然入らない人もいるので、1つでも入ればラッキーだと思います。
▲陽が差し込む様子。
散策時間も終了に近づいたので、船着場に戻ります。戻る途中、陽が差し込み極楽浄土を思わせる絶景が!あまりの美しさにしばらく立ち止まってしまいました。
なんぶてつぞう君
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